お金にならないお金の話

お金は使うと無くなる、これを公理とする

2021-01-01から1年間の記事一覧

お金は整数

お金は整数 数学が嫌いな人は多いと思うが、誰もが知っている整数も意外とやっかいな概念である。日常使う数字は自然数である。りんごが3個とみかんが5個、本が3冊、千円札が6枚、ものを数える場合は自然数を使う。「1万円札をゼロ枚持っている」ではな…

残留中和抗体

残留中和抗体 日本のコロナウイルス感染の変動から、ウイルスは8週間の感染拡大のあと収束する様子を観察した。これは、世界的に観察され、2ヶ月周期説、120日周期説(2ヶ月上昇2ヶ月下降)と呼ばれている。ウイルスは数ヶ月の拡大のあと収束するのは…

リスク分散

リスク分散 新型コロナウイルスの発見に伴って、緊急承認されたmRNAワクチンを接種することが決まった。8割の人が参加し、2割の人が不参加である。ワクチンの目的が治療とは異なることは理解しているが、それ以上はあまり考えたことが無かった。ワクチ…

ウイルスの領分

ウイルスの領分 ウイルスはどうして感染するのだろうか。もし感染しないウイルスが居たら、そのウイルスは宿主の死亡と共に世界から消滅してしまう。偶然、感染する機能を示す物質がウイルスとして存続することになる。結果として、ウイルスは感染することを…

魔法と保存則と経済

魔法と保存則と経済 魔法で500円玉を呼び出せるとする。コインが湧き出す手品のように、500円玉が手に入ると、日常生活に不自由は無くなる。この魔法が密かに広まると、働かなくても生活できる人が増える。やがて、生産活動が停滞し、貧しい生活を送る…

インフルエンザの不思議

インフルエンザの不思議 インフレーションとインフルエンザは少し似た単語である。お金とは直接関連しないが、インフルエンザについて考える。 2021年インフルエンザは絶滅寸前である。毎年1000万人が受診していたのに、2021年の受診者は1万人…

ハイパーインフレーション

ハイパーインフレーション お金は使うと無くなることを公理として、基点として、お金についての考えを進めると、付加価値とお金が対生成と対消滅する関係となる。付加価値とは、経済活動によって新たに生み出された価値である。付加価値がお金と対生成するの…

優先順位

優先順位 欲しいものがあると、情報を集め、値段を調べ、何度も比較して購入商品を決めていく。調べている間にどんどん欲しくなって、後戻り出来なくなる。時として、その商品を使用するよりも買うことの方が楽しい。買いたいものがある時は、お金を貯めるこ…

搾取とは何だろう

搾取とは何だろう これは搾取の解説や批判ではなく、個人的な搾取の定義である。これまで表現として「搾取」を使用したが、その内容があいまいで落ち着かない。前置きが長くなるが、搾取の定義を考える。 天然水が採取され、ボトル商品として販売されている…

詐欺師と泥棒

詐欺師と泥棒 オークションでは、売り手は出来るだけ高く売ろうとし、買い手は出来るだけ安く買おうとする。高く売る限界は、お金を受け取り、物品を渡さないことである。これならば、同じ物品を何度も売ることができる。これは詐欺である。同じように考え、…

電池の価格

電池の価格 人間が電池として利用される話は、映画マトリックスである。話しが進むと、人間はコンピュータの演算素子として接続しているが、電源であることの重要性はあいまいになる。物語において電池は神話であり、直面する解決すべき課題は、コンピュータ…

交換の幻想

プレゼント交換は互酬 交換の幻想 まだしゃべれない小さな子供と接すると、その子が持っているお菓子をもらう事がある。余っているから分けてくれるのだろうかと考えていると、もうひとつ渡してくる。結局、全部のお菓子を手放してしまう。お腹がいっぱいで…

通貨が増えるとどうなる

失われた20年さらに継続 通貨が増えるとどうなる 日常において、お金と通貨は同一であるが、貨幣は媒体の形式を重視し、紙幣と硬貨を示す。通貨は、紙幣と硬貨に加え、銀行預金を含む3種類をまとめた概念である。財理学での定義は異なるが、ここでは重要…

日本の通貨は3種類

日本の通貨は3種類 財理学を商品とお金の理を追求する学問と定義した。名称は独自に付けた仮称であり、同様の学問は経済学の内部、或は外部に既に存在すると考えられる。今のところ、人間の幸福を無視する考察は発見できず、探索中である。ここでは財理学を…

「物」理学と「財」理学

「物」理学と「財」理学 経済学は、経世済民の学問であり、生産活動を通して人間の幸福を目指す学問である。幸福とは、豊かであること、平等であること、自由であること、が含まれる。これは、自然科学における工学に相当する。工学は、自然の摂理を応用し、…

武器は揃った

武器は揃った 戦うと決めた訳ではないが、お金は使うと無くなる、この公理は生き残る可能性がある。お金は使うと無くなることを、当然と思う人も多いであろう。一方で、お金は人から人へ巡るものであると認識する人も多い。お金を使う上では、どちらも正しく…

名目と実質

名目と実質 銀行の無い経済では、企業が賃金を発行し、同額の付加価値を生産することにより、マネーストック=資本ストックとなる。これは保存則である。貨幣は付加価値と対を成し、対応関係は保証される。これは、銀行が預金と貸付金を対で発行する信用創造…

物価と保存則

物価と保存則 物価とは何であろうか。金融市場には、ポジショントークと言う用語がある。自分の立場に有利となる発言を示す。単なる願望の場合もあるが、人の心を動かして自分に有利な行動を引き出すこともある。もし、誰かのポジショントークが自分にも有利…

お金と保存則

図6 GDP相関式 お金と保存則 マネーストックと国内総生産の間にエネルギ保存則が存在することが示された。Y=√Mの関係が成立する。経済がお金の流れとして機能しているのであるから、不思議ではない。お金と保存則について考える。 貨幣は、人と企業の間を循…

ストックとフロー

ストックとフロー 図6 GDP相関式 商品は、労働によって生産されるのであるが、物体としては自然物と同じ性質を維持しており、そこに伝票が添付されることで価格を持つ。このような解釈が可能である。この解釈も、お金は使うと無くなる、を公理としている。 …

掛取引

名水百選 ごろごろ水 掛取引 ごろごろ水を小売店で購入する場合を想定して、購入までの行程を考える。採取地では、自分で汲んで飲むことが出来る。この場合、お金や経済は関係ない、自然の水を自然の一部として利用するだけである。 行程の最初は、取水業者…

排他的関係

排他的関係 自然はお金で買えないことは自明である、違うだろうか。お金を払う相手が居ないものは買うことが出来ない、これは自明である。所有者が分かれば購入できる。但し、売ってもらえない場合もある。 所有者が存在する場合は、購入できる。所有者が存…

等価交換

等価交換 等価交換、この言葉には良い印象が多いように思う。自業自得、人生の公平性を示し、それが経済の底流にある印象を受ける。お金は、この等価性の結晶とも言え、厳密性がある。誰とでも交換可能であり、何であっても交換でき、時間的不変性もある。お…

価格と利益

価格と利益経済を付加価値のフローとストックと考えると、収支式をフローダイアグラムとして表現できる。定常状態では、資本形成と資本減耗が一致すること、資本形成は賃金の集積であること、からW=I=D=Cの関係が成り立つと考えた。この場合、商品価格は資本…

人的資本

人的資本 経済を付加価値のフローとストックと考えると、収支式をフローダイアグラムとして表現できる。付加価値の流れであるので、人の情報は明示されないが、任意の事例について検討が可能である。トラック輸送では、高速道路の利用に対し、過去の資本形成…

政府支出

政府支出 経済を付加価値のフローとストックと考えると、収支式をフローダイアグラムとして表現できる。付加価値の流れであるので、人の存在は必ずしも必要でないが、モデルの考察から、ストックには管理する経済主体が必要であることが分かる。経済は、実体…

定常状態

図2 実物経済の全体像 定常状態 図2は付加価値のフロー図であり、「お金は使うと無くなる」を公理とした経済モデルである。生産物は流体であり、財、サービス、商品、在庫、生産設備、インフラ、付加価値、資本ストックは区別されない。流れる速度の違いで…

経済主体

経済主体 図2は付加価値のフロー図であり、実物経済全体を含んでいる。貨幣については賃金だけが含まれる。このフロー図は、経済の基礎式を満たしており、経済モデルとして成立している。「お金は使うと無くなる」を公理としており、貨幣は循環ではなく、資…

人と人の隙間

人と人の隙間 群れを作る動物は、仲間と仲間以外を区別している。人はこの区別を細かく行う。家族、親友、友人、同僚、会員、国民、さまざまな人間関係がある。個人の持つ特性の一部として、血筋、所属会社を含める。履歴書に記入する内容は、個人の性質より…

縄文集落

縄文集落 日本国の歴史は古く、二千年程遡ることができるが、文字を輸入したこともあり、さらに遡ることは難しい。しかし、考古学的な遺物からは、一万年以上昔の生活を想像することも可能である。一万年前の日本は縄文時代であり、大量の土器を利用する集落…