お金にならないお金の話

お金は使うと無くなる、これを公理とする

武器は揃った

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武器は揃った

戦うと決めた訳ではないが、お金は使うと無くなる、この公理は生き残る可能性がある。お金は使うと無くなることを、当然と思う人も多いであろう。一方で、お金は人から人へ巡るものであると認識する人も多い。お金を使う上では、どちらも正しく白黒付ける必要は無い。或は、どちらでも違いは無い。それでは、なぜこの命題にこだわるのか、疑問に感じたからと言う他ない。きっかけはお金で苦しむ人を見たからであるが、考え続ける理由は楽しいからである。

使うと無くなるとは、使うまでは無くならないことである。ある時点まで存在し、ある時点で無くなる。それでも存続するには、どこかで発生する必要がある。使うと無くなるものは、生成し、状態を維持し、消滅する。これに対し、人から人へ巡るものは、始まりも終わりも無い、存在するだけである。お金がどちらの存在なのか、お金の本質はどちらなのか。

お金は使うと無くなる、この命題を公理として、貨幣や経済を考えると、いくつかの答えが得られる。答えといっても、現象を説明するひとつの解釈である。しかし、解釈をまとめた、整合性のある解釈の集合は、公理の正当性を示す。考察の集合が公理を守る武器となる。まとまりは無いが、ある程度の経済現象について、公理と整合する説明ができたと考えている。お金は使うと無くなる、この公理を守る目的で、考察を整理することで分かり易くなるのではと考えている。