お金にならないお金の話

お金は使うと無くなる、これを公理とする

見えない現実

見えない現実 2022年2月3月の死亡数が多すぎると話題となった。日本の超過および過少死亡数ダッシュボードを見ると明確な超過がある。 https://exdeaths-japan.org/graph/weekly/ 週ごとの死亡数には一年周期の増減があり、季節あるいは気温との関係が…

魔法の杖

魔法の杖 誰もが魔力を持つこの世界では、訓練や教育によって魔力を高めることができる。しかし、実際に強力な魔法を発現させるには、魔法の杖が必要である。簡単な魔法であれば、魔法の杖の使い方を覚えることで、誰でも訓練なしに魔法を発現できる。魔法の…

五公五民

五公五民 太閤は二公一民を基本とし、徳川幕府は四公六民としたが、享保の改革で五公五民に変更した。米の生産量である石高は、現在の国内総生産に相当する。サラリーマンの年収とは異なる概念であり、現在の税率と考えてはいけない。幕府の役割は現在の政府…

回転寿しの皿

回転寿しの皿 経済に関して、ネットの検索結果と私の考察結果が全く異なるので混乱していたが、スミスさんが富の定義から考察を始めるのを見て、安心できた。スミスさんに感謝を述べたい。経済が“定義された富”の獲得手段であり、経済が人生の全てでないこと…

スミスの資本主義

スミスの資本主義 アダムスミスの解説書を読むと、貨幣原理主義である重商主義を批判する形で、生産設備の蓄積が大切であることを主張していることがわかる。スミスの資本主義は設備資本主義である。 経済学の父と呼ばれるスミスの主張は設備資本主義である…

労働価値と商品価値

労働価値と商品価値 お金を稼ぐために生きている、当たり前と思う人もいれば違和感を抱く人もいる。それは経済が仮想現実だからである。映画マトリックスを見たことがあるならば分かるだろう、仮想現実の中で生きていると、それが世界のすべてであり、仮想現…

富と倹約

富と倹約 富とは豊かさであり、豊かさとは付加価値の消費である。単純に消費額が豊かさである。スミスを引用すると「あらゆる人は、その人が人間生活の必需品・便益品および娯楽品をどの程度に享受できるかに応じて、富んでいたり、まずしかったりするのであ…

分業は資本蓄積

分業は資本蓄積 経済の基本ルールは、消費上限、利益追求、自由市場である。消費上限は収入以上の消費を禁止すること。利益追求は低コストと高付加価値を目指すこと。自由市場は自由競争の働く市場で取引を行うこと。この基本ルールの本意は蓄積された資本の…

自然価格

自然価格 お金にならないお金の話の要点は、お金を理解しても収入は増えないことにある。貧富の格差とか搾取とか金儲けの極意などとお金の原理は無関係である。サッカーのルールとサッカーで勝つ方法は別であるように、お金の原理と金儲けの方法は異なる。そ…

結局、アダムスミス

結局、アダムスミス お金を考えた結果、生産物の価値は労働自体ではなく労働に伴い消耗する生産設備の価値から決定されることを発見した。これは労働価値説と需給均衡価格を否定することであり、スミスの国富論とも相容れないと思っていたが、スミスは技術の…

宇宙のお金

宇宙のお金 お金を知る方法として、消去法を利用する。お金で買えないものはお金の価値を持たないと考える。そこから、お金の守備範囲を限定し、お金の価値がどこから来るのかを見つける。 空気はお金で買えない、空気は無料なのでお金の価値を持たない。こ…

検索結果と考察結果

検索結果と考察結果 情報遮断・恐怖・解放、これが洗脳の手順とある。情報遮断とは、目隠しをすることではなく、同じ情報を飽和させることで、情報収集を遮断することである。この飽和情報に恐怖を混ぜると、人は恐怖で委縮する。そこに恐怖からの解放が与え…

好景気は悪

好景気は悪 経済政策が迷走する原因は単純である。経済の正解が不明だからである。政策は、問題点の把握、向かうべき方向の確認、進む方向の修正の手順が必要である。正解と現状の差異を見つけ、その差異を修正する行動が政策であるが、正解は誰にも分らない…

水道と水力学

水道と水力学 水道は文明の根幹であり、すべてに優先して構築し保全する対象である。水道水には塩素が添加され、飲料の直前まで塩素濃度が維持されるようにシステムが構築されている。塩素が生物である人間に有害であることは確実であるが、細菌の繁殖を防止…

どうして日本の賃金は上がらないのか

どうして日本の賃金は上がらないのか これはニュース解説のタイトル。確かに誰もが知りたい疑問である。しかし、上がらない要因を考える前に、賃金とは何かと聞き返したい。どうして賃金がもらえるのか、疑問に感じる人はどれほど居るだろうか。私の場合、こ…

インフレの説明

インフレの説明 インフレをできるだけ難解に遠回りをして説明したい。経済がお金の流れならば、経済を知ることは、川の中から川の全体像を眺めることであり、とても困難な行いである。インフレも、できるだけ遠回りをした方が、全体像に近付けるのではないだ…

分解者

分解者 生物の分類として、生産者、消費者、分解者と区分する方法がある。この分類の主題は有機物であり、目的語が明確である。有機物を生産する者、有機物を消費する者、有機物を分解する者、と解釈できる。とても明確な概念である。生産・消費・分解の3つ…

過去に進むお金

過去に進むお金 時をかけるお金、時間を逆行するお金、循環しないお金、タイトルばかり考えて、なかなか内容の整理が進まない。お金が流れであることを示す表現は沢山見つかる。お金を循環させることで経済は活性化する。お金の流れを追うことで真犯人を探る…

3Dプリンタは進化するか

3Dプリンタは進化するか 3Dプリンタとは、コンピュータで作成された3次元データを元に断面形状を積層し、立体を造形する機器である。コンピュータ上の立体を現実の物体へと変換する装置とも言えるが、コンピュータ上の立体が現実の物体を模倣したもので…

お金は整数

お金は整数 数学が嫌いな人は多いと思うが、誰もが知っている整数も意外とやっかいな概念である。日常使う数字は自然数である。りんごが3個とみかんが5個、本が3冊、千円札が6枚、ものを数える場合は自然数を使う。「1万円札をゼロ枚持っている」ではな…

残留中和抗体

残留中和抗体 日本のコロナウイルス感染の変動から、ウイルスは8週間の感染拡大のあと収束する様子を観察した。これは、世界的に観察され、2ヶ月周期説、120日周期説(2ヶ月上昇2ヶ月下降)と呼ばれている。ウイルスは数ヶ月の拡大のあと収束するのは…

リスク分散

リスク分散 新型コロナウイルスの発見に伴って、緊急承認されたmRNAワクチンを接種することが決まった。8割の人が参加し、2割の人が不参加である。ワクチンの目的が治療とは異なることは理解しているが、それ以上はあまり考えたことが無かった。ワクチ…

ウイルスの領分

ウイルスの領分 ウイルスはどうして感染するのだろうか。もし感染しないウイルスが居たら、そのウイルスは宿主の死亡と共に世界から消滅してしまう。偶然、感染する機能を示す物質がウイルスとして存続することになる。結果として、ウイルスは感染することを…

魔法と保存則と経済

魔法と保存則と経済 魔法で500円玉を呼び出せるとする。コインが湧き出す手品のように、500円玉が手に入ると、日常生活に不自由は無くなる。この魔法が密かに広まると、働かなくても生活できる人が増える。やがて、生産活動が停滞し、貧しい生活を送る…

インフルエンザの不思議

インフルエンザの不思議 インフレーションとインフルエンザは少し似た単語である。お金とは直接関連しないが、インフルエンザについて考える。 2021年インフルエンザは絶滅寸前である。毎年1000万人が受診していたのに、2021年の受診者は1万人…

ハイパーインフレーション

ハイパーインフレーション お金は使うと無くなることを公理として、基点として、お金についての考えを進めると、付加価値とお金が対生成と対消滅する関係となる。付加価値とは、経済活動によって新たに生み出された価値である。付加価値がお金と対生成するの…

優先順位

優先順位 欲しいものがあると、情報を集め、値段を調べ、何度も比較して購入商品を決めていく。調べている間にどんどん欲しくなって、後戻り出来なくなる。時として、その商品を使用するよりも買うことの方が楽しい。買いたいものがある時は、お金を貯めるこ…

搾取とは何だろう

搾取とは何だろう これは搾取の解説や批判ではなく、個人的な搾取の定義である。これまで表現として「搾取」を使用したが、その内容があいまいで落ち着かない。前置きが長くなるが、搾取の定義を考える。 天然水が採取され、ボトル商品として販売されている…

詐欺師と泥棒

詐欺師と泥棒 オークションでは、売り手は出来るだけ高く売ろうとし、買い手は出来るだけ安く買おうとする。高く売る限界は、お金を受け取り、物品を渡さないことである。これならば、同じ物品を何度も売ることができる。これは詐欺である。同じように考え、…

電池の価格

電池の価格 人間が電池として利用される話は、映画マトリックスである。話しが進むと、人間はコンピュータの演算素子として接続しているが、電源であることの重要性はあいまいになる。物語において電池は神話であり、直面する解決すべき課題は、コンピュータ…