お金にならないお金の話

お金は使うと無くなる、これを公理とする

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

物価と保存則

物価と保存則 物価とは何であろうか。金融市場には、ポジショントークと言う用語がある。自分の立場に有利となる発言を示す。単なる願望の場合もあるが、人の心を動かして自分に有利な行動を引き出すこともある。もし、誰かのポジショントークが自分にも有利…

お金と保存則

図6 GDP相関式 お金と保存則 マネーストックと国内総生産の間にエネルギ保存則が存在することが示された。Y=√Mの関係が成立する。経済がお金の流れとして機能しているのであるから、不思議ではない。お金と保存則について考える。 貨幣は、人と企業の間を循…

ストックとフロー

ストックとフロー 図6 GDP相関式 商品は、労働によって生産されるのであるが、物体としては自然物と同じ性質を維持しており、そこに伝票が添付されることで価格を持つ。このような解釈が可能である。この解釈も、お金は使うと無くなる、を公理としている。 …

掛取引

名水百選 ごろごろ水 掛取引 ごろごろ水を小売店で購入する場合を想定して、購入までの行程を考える。採取地では、自分で汲んで飲むことが出来る。この場合、お金や経済は関係ない、自然の水を自然の一部として利用するだけである。 行程の最初は、取水業者…

排他的関係

排他的関係 自然はお金で買えないことは自明である、違うだろうか。お金を払う相手が居ないものは買うことが出来ない、これは自明である。所有者が分かれば購入できる。但し、売ってもらえない場合もある。 所有者が存在する場合は、購入できる。所有者が存…

等価交換

等価交換 等価交換、この言葉には良い印象が多いように思う。自業自得、人生の公平性を示し、それが経済の底流にある印象を受ける。お金は、この等価性の結晶とも言え、厳密性がある。誰とでも交換可能であり、何であっても交換でき、時間的不変性もある。お…

価格と利益

価格と利益経済を付加価値のフローとストックと考えると、収支式をフローダイアグラムとして表現できる。定常状態では、資本形成と資本減耗が一致すること、資本形成は賃金の集積であること、からW=I=D=Cの関係が成り立つと考えた。この場合、商品価格は資本…

人的資本

人的資本 経済を付加価値のフローとストックと考えると、収支式をフローダイアグラムとして表現できる。付加価値の流れであるので、人の情報は明示されないが、任意の事例について検討が可能である。トラック輸送では、高速道路の利用に対し、過去の資本形成…

政府支出

政府支出 経済を付加価値のフローとストックと考えると、収支式をフローダイアグラムとして表現できる。付加価値の流れであるので、人の存在は必ずしも必要でないが、モデルの考察から、ストックには管理する経済主体が必要であることが分かる。経済は、実体…

定常状態

図2 実物経済の全体像 定常状態 図2は付加価値のフロー図であり、「お金は使うと無くなる」を公理とした経済モデルである。生産物は流体であり、財、サービス、商品、在庫、生産設備、インフラ、付加価値、資本ストックは区別されない。流れる速度の違いで…

経済主体

経済主体 図2は付加価値のフロー図であり、実物経済全体を含んでいる。貨幣については賃金だけが含まれる。このフロー図は、経済の基礎式を満たしており、経済モデルとして成立している。「お金は使うと無くなる」を公理としており、貨幣は循環ではなく、資…

人と人の隙間

人と人の隙間 群れを作る動物は、仲間と仲間以外を区別している。人はこの区別を細かく行う。家族、親友、友人、同僚、会員、国民、さまざまな人間関係がある。個人の持つ特性の一部として、血筋、所属会社を含める。履歴書に記入する内容は、個人の性質より…

縄文集落

縄文集落 日本国の歴史は古く、二千年程遡ることができるが、文字を輸入したこともあり、さらに遡ることは難しい。しかし、考古学的な遺物からは、一万年以上昔の生活を想像することも可能である。一万年前の日本は縄文時代であり、大量の土器を利用する集落…

野生動物

野生動物 野生動物とは、野で生きている動物、この説明で良いだろうか。熟語に少し文字を挟んだだけだが、自然の一部として存在している動物と定義すると、人間も自然の一部であり、人間も野生動物である。ここで示したいのは、野生動物と人間の違いである。…

スライムKの守護者

スライムKの守護者 資本ストックが日本全土を覆っていることは事実である。触れられるものは、資本ストックと自分の所有物だけである。自然に触れることはもうできない。資本ストックとは、お金で買えるものと考えて良い。適切な手続きを行えば適切な価格で…

頭の中(銀行の営利活動)

頭の中(銀行の営利活動) 思考過程を図に示す。図を利用した説明や考察は、理解を深める効果を持つ。しかし、情報伝達に対しては、誤解を与える可能性もある。ここでは、思考過程を出来るだけ簡素に示すが、内容の理解には既存知識との整合性に注意が必要で…

スライムKの生存戦略

スライムKの生存戦略 日本を捕食したスライムK スライムKの生存戦略は単純である。決して人を支配するのではなく、共生を求める。始めに、自分の一部を分離し、人に貸し出す。スライムKは細部まで円を単位として数値化されており、貸し出しは正確に帳簿…

スライムK登場

スライムK登場 経済の基礎式を1枚のフローダイアグラムにまとめる事が出来た。実物経済全体を簡素に示しているが、それでも複雑である。どこから理解すれば良いか、最重要はどこなのか、視点が定まらない。先ずは、貨幣を除外して、付加価値だけで考えてみ…

フローダイアグラム

フローダイアグラム 付加価値が収支式で示せることから、フロー図による記述も可能である。フロー図はシステムの不整合を排除する目的などで作成される。設計作業では先にフロー図を作成し、全体の整合性を確保しながら細部を作り上げる。今回は、細部を組合…

天然資源はゼロ円

天然資源はゼロ円 天然資源は、石油、石炭、天然ガス、鉄、レアメタルなどを思い浮かべるだろうか。これらに加えて、回遊魚や深海魚も天然資源である。さらに、海水、空気も天然資源である。空気が無料であることは共通認識である。これを考察の基点、公理と…

価値観は人それぞれ

価値観は人それぞれ お金は経済の要素である。これは仮定でなく、事実であろう。経済と関係の無いお金は存在しない。それでは、経済とは何であろうか。お金は本当に便利である、経済のすべてをお金で記述することが出来る。このお金で表現できるものを価値と…

人手不足の解消法

人手不足の解消法 コンビニのバイト募集に人が集まらない、どうするか。お金が欲しくてバイトをするのだから、時給を上げれば当然人は集まるだろう。成功である、ところが周辺のコンビニも時給を上げてきた、元の人数に戻ってしまった。経営には余裕がある、…

銀行の営利活動

銀行の営利活動 貯蓄=利子の関係について、銀行業務を推測し、現象を考察する。経済主体として、家計、企業、銀行を想定する。信用創造により企業が借金をすると、預金と貸付金が対で創られる。銀行は貸付金と預金の両建てであり、利益は無い。企業は借金を…

貯蓄と利子

貯蓄と利子 商品価格の収支式から、貯蓄=資本蓄積であり、お金の貯蓄、すなわち貯金が同額の資本蓄積となる。一方、会計の収支式から、資本蓄積=利子であり、銀行は資本蓄積と同額の利子収入を得ている。貯金=資本蓄積=利子=銀行利益=銀行資産、短縮し…

会計の収支式

会計の収支式 貯蓄=資本蓄積の関係は、生産における付加価値の収支式である。これに対し、会計はお金と付加価値をまとめて管理しており、会計の収支がバランスシートである。バランスシートは、理論的な定義は無いように思うが、実際の運用において、正しさ…

商品価格の収支式 

商品価格の収支式 経済全体では、生産された商品は消費と投資に振り分けられる。ここでの生産とは、生産者が製造し、誰かが買い取ったものを示し、造っただけでは生産ではない。購入者が個人的な利用を目的とすれば、消費として集計される。購入者が新たな商…

お金は使うと無くなる

お金は使うと無くなる お金は、働くともらえ、使うと無くなる。ぼんやりとした理解で問題なく社会生活を送っていた。ところが、お金は銀行が創るのであって、働いてもお金は増えないと教えられた。友人に話したら、無くならないお金が何処にあるのか、と相手…