お金にならないお金の話

お金は使うと無くなる、これを公理とする

お金の第一原理

お金の第一原理

お 金のことを知っているだろうか。もちろん誰でも知っている。お金とは、とても便利なものであり、それ故、人の心を引き付け、人を動かす。そこから、お金を大事にする人、お金儲けに励む人、お金から距離を置く人、お金で人を動かそうとする人、などの行動が現れる。このように人の行動がさまざまである為、お金とは何かと考えた時の答えも数多く示される。お金について話をすると、人により視点が異なり、議論が出来ないこともある。多くの人の興味はお金を増やす方法であろう、お金を減らす方法を考えることはあまり無い。お金の減らし方を考えないのは、考えなくとも減るからである。これこそがお金の基本的な性質であり、お金を考え、理解する原点である。お金とは使うと無くなるもの、これがお金の第一原理である。

 

考察には基点となる仮定が必要となる。基点となる仮定は公理と呼ばれ、公理が異なる考察では得られる結論も異なる。ここでの公理は「お金は使うと無くなる」である。公理も仮定であるから、否定することもできる。その場合は公理を変更すれば良い。

 

使っても無くならないお金、願い事をするならば、宝くじよりもこちらである。現実のお金は、使うと無くなる。無くなるならば、生まれるのが道理である。お金はいつ生まれ、どこで生まれるのか、働いた時だろうか、銀行で下ろした時だろうか。そもそも、一万円札は使っても無くならない、買い物をすると、人から人へ移動するだけである。無くなるのは自分の持っているお金である。お金と一万円札は同一ではないのか。お金とは何か、単純に、

一万円札=お金

ではないようである。